【サイト制作編】シーン別!ノーコードツールの使い分けを徹底解説
1.はじめに
1-1.この記事のポイント
この記事では、「とにかく素早くサイトを制作したい場合」「コストをできる限り抑えたい場合」など、シーン別でおすすめのノーコードツールを紹介いたします。ノーコードツールは無数に存在し、それぞれできることやかかるコストは異なります。利用シーンに合わせて適切なノーコードツールを選択し、手間をできるだけかけずにサイトを制作しましょう。
1-2.この記事を読んで欲しい人
この記事を読んでいただきたいのは、以下のような方です。
・ウェブサイトを、ノーコードツールを用いて作ろうとしている方
・どのノーコードツールが制作しようとしているサイトに適しているのか知りたい方
・効率よくウェブサイトを作りたい方
2.シーン別ノーコードツールの使い分け
2-1デザインにこだわったサイトをつくりたい場合
ブランディングサイト・コーポレートサイトなど、デザインにこだわったサイトを制作したい場合は、Webflow(http://webflow.com)がおすすめです。
Webflowは、クオリティの高いデザインのサイトを、コードを書かずに実現できるノーコードツールです。現在では世界で100万人以上のユーザーが利用している巨大プラットフォームに成長しています。エディターから、好きなパーツを選び、マウス操作でレゴブロックのようにウェブサイトを構築することができます。エディターの画面は、IllustratorやPhotoshopに似ているため、これらのツールを使ったことがある方は効率よく使うことができるでしょう。
WordpressやWixといった、ウェブサイト制作サービスと異なる点は、「デザイン性の高いサイトを作ることができる」ことと、「機能が豊富でカスタマイズ性が非常に高い」ことです。
Webflowの特徴① デザイン性の高さ
Webflowにはテンプレートという、作り込まれたデザインの雛形が用意されている他、従来では作りにくかったアニメーションやレイアウトも、Webflowでは実装することが可能です。このようにWebflowはデザインの面に強みを持ちます。
Webflowの特徴② 多数の機能とカスタマイズ性の高さ
また、Webflowは非常に多くの機能を搭載しており、レイアウトの変更やマウスオーバー時の動きなどの細かいカスタマイズが可能なほか、サイトのHTML, CSS, Javascriptのソースコードの出力なども実現可能です。
以上のように、デザイン性の求められるサイトを制作したい場合にWebflowが最適といえます。
2-2ある程度良いデザインのウェブサイトを、時間をかけずにつくりたい場合
デザインはほどほどに作り込み、とにかく素早くウェブサイトをつくりたい場合は、STUDIO(https://studio.design/ja)がおすすめです。STUDIOは、世界中で使用されている日本発ノーコードツールです。新商品や新サービスのプロモーションサイトやランディングページを作りたい場合など、ビジネスを素早く動かす必要のある場合に特に力を発揮します。
STUDIOの特徴① 直感的な操作性
STUDIOの特徴のひとつは、その直感的な操作性です。ツールのUIがとても使いやすいため、パワーポイントを作るように、クリック操作でウェブサイトを作り込むことができます。Webflowは、若干のウェブサイト制作に関する知識を要するのですが、STUDIOはそのようなサイトの知識がなくとも扱うことが可能です。また、国産ツールであるがゆえに、日本語の説明が豊富であるため、HTMLやCSSに触れたことのある方は操作に困ることはほとんどないでしょう。
STUDIOの特徴② 素早い制作が可能
特徴の二つ目は、素早い制作が可能なことです。STUDIOは最初からテンプレートが用意されており、そのテンプレートの画像やテキストを差し替えるだけで、必要最低限のサイトが制作できてしまいます。また、STUDIOには「ボックスレイアウト」という機能が搭載されており、これによってウェブ制作のスピードを大幅に加速できます。ボックスレイアウトとは、サイトのレイアウトを、ボックスと呼ばれるパーツを上から順番に積み木を積むようにして構築するSTUDIO独自の制作手法のことです。このボックスはクリック操作で入れ子構造にしたり自由に伸縮されることができ、レスポンシブなどの本来では手間のかかる制作もスピーディーに行うことが可能です。
2-3ブログ機能を持ったサイトをつくりたい場合
ブログ機能を持ったサイトをつくりたい場合は、WordPress(https://ja.wordpress.org/download/)が最適と言えるでしょう。WordPressは言わずと知れた有名サービスで、無料で使えるCMS機能と、多数のプラグインによる拡張性が特徴です。オウンドメディアや、コンテンツを発信したい場合、それらのコンテンツに一貫性を持たせてまとめる必要が出てきます。STUDIOやWebflowにもCMS機能はありますが、初めて使用する場合、WordPressと比べると使い慣れるまでに時間がかかります。管理者による更新の手間が少ないWordPressがオウンドメディアやコンテンツ配信サイトには最適と言えるでしょう。
2-4EC機能を持ったサイトを作りたい場合
EC機能を持ったサイトを作りたい場合は、Shopify(https://www.shopify.jp)がおすすめです。Shopifyは、2017年に日本でも本格展開を開始したECカートで、170ヵ国以上、100万を超えるストアで利用されている世界最大のECプラットフォームです。ECカートには、BASE、STORES、EC-CUBEなど様々な種類がありますが、今ECサイトを構築するのであれば、Shopifyを強くおすすめします。
Shopifyの特徴① 拡張性が高い
なんといってもShopifyの特徴は、拡張性が高いことです。Shopifyアプリという、WordPressのプラグインのような機能があり、3000を超える種類があります。このShopifyアプリを使うことで、クオリティの高いサイトを手軽に作成することが可能です。
また、多数のデザインテンプレートも用意されており、販売する商品に合わせたデザインのカスタマイズを容易に行うことができます。
このように、Shopifyは、拡張性が高いのが特徴です。
Shopifyの特徴② 集客に強い
Shopifyは集客に強いです。集客はECにおいて最も重要です。Shopifyは非常に強力なSEO対策やSNS連携を行うことができます。ページごとにメタタグの設定が可能で、連携可能なSNSは主要ECカートの中で最多です。また、先述のShopifyアプリを用いて、クーポン配布や割引など、集客アップのための施策を打つことも可能です。このように、Shopifyは集客に強みを持ちます。
Shopifyの特徴③ 使いやすい
使いやすいのもShopifyの特徴です。他のECカートは、調べながらでないと扱えないものも多いですが、Shopifyは管理画面のUIの操作性が高く、在庫の管理やデザインの設定を簡単に行うことが可能です。また、売り上げや在庫を、スマホから簡単に管理することができ、在庫マネジメントが容易なのもShopifyの特徴といえるでしょう。モバイル用のアプリもあり、注文状況やアクセス状況を、アプリで簡単に確認することもできます。このように、Shopifyはユーザーにとって使いやすいのが特徴です。
3.まとめ
ノーコードツールは世界で数百もの種類があり、そのどれもが独特の強みを持ちます。特徴を理解して適切に使用した場合は強力なツールとなりますが、逆に利用シーンに合っていないツールを選択した場合、余計なコストがかかることになってしまいかねません。適切なツールを用いて、効率よくウェブサイトを構築しましょう。